週末はダイナー食堂で朝食をとるのが定番になっています。
アメリカの朝食は美味しく食べられます。今日はイースターなので、教会の行き帰りに寄る正装した家族で賑わってました。受難の聖金曜に肉を食べないので、今朝はBreak(破る)fast(断食)かと納得。
ダイナー(Diner)は、当初プレハブ式造りや車両を改造し、内装に長いカウンターとテーブル席あり、かつてはジュークボックスが置いてありました。どんな小さな街中にあるアメリカの風景で、店主の多くはギリシャからの移民で占められていました。
マックドナルドやKFCなどファーストフードチェーンが全米を席巻する前、1950年から60年代に流行った食堂で、映画のシーンでよく見られように郊外の生活はダイナーを舞台に展開されていました。私の好きな心豊かな良きアメリカの時代で、トランプ・ドンキホーテがイメージするWASPを主軸とする「よきアメリカの復権」は、こうした社会なのだろうと思うが、ブルーカラーからプアーホワイトに変色した今では元には戻れません。新しい「アメリカ合色国」のカラーの模索が、これからのリーダーに課せられた使命になります。灰色にだけはさせたくないものです。
今週末も読書三昧でした。少し思う事があり弘法大師の「阿字観」の解釈本やヨーガ冥想法の解説書を読み漁っていました。その合間に精神医が書いた「『男はつらいよ』の幸福論」を読んでみたが、読者の対象が若者向け出で、なにを今さらの退屈本で時間のロス。
思わぬ当たり本は「中国4.0」ー暴発する中華帝国ーエドワード・ルトワック(文春新書)でした。アメリカ人はほんらい中国好きで、トランプに代表されるように日本と中国が陸続きくらいの認識しかないので、中国の何がわかるかと高を括っていましたが、優れ本でした。手前味噌になりますが、私が以前ブログに「中国の失敗は背広の下の鎧を見せるのが6年早かった」と、書いたことや党王朝制民主主義の模索など、彼の分析と同一線上にありました。日本は中国が近いため情がからんでかえって分析が霞んでしまうが、本書は国際政治の力学から冷静に中国情勢と日中関係を分析していました。国際政治を力学から分析する必要性を痛感させらる著書でした。
週末雑感@ダイナー
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