(Oh, say can you see〜♪ stripes bright stars〜♪)
さわがしい大統領予備選でニュースを追う気にならないのですが、マイケル・ブルームバーグ氏の大統領選不出馬の声明文にアメリカの良心をみた思いでした。
ここは私の不行きな解説でなく、ブンームバーグ氏不出馬の声明文をリンクしてみました。アメリカがおかれている問題、予備選の混迷を、アメリカの良心から明確に書いています。さすがです。少々長くなりますが、一読をお薦めします。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O3P0XJ6JIJUT01.html
彼が出馬しても大統領にはなれないと思いながらも(まだユダヤ系の大統領は出ていない)、微かに期待していたので残念でした。この声明文はアメリカ人として実に成熟した内容でした。
氏は1981年に通信会社ブルーンバーグ社を創業、金融情報端末を販売して巨万の富を築き(株未公開、2014年の世界長者番付けで14位、USで8位)、その後ニューヨーク市長を異例の3期12年を務めあげて、過去30年の市長のなかで最高の評価を得ています。市長の年報酬は1ドル、社会へ寄付総額で全米1位、将来に資産半分を寄付と宣言しています。トランプと比し成熟度も資産も格上です。
これは私の推察でしたが、もし社会主義者バーニー・サンダースがヒラリーに競い勝ち指名候補者になれば、ブンームバーグはアメリカのため、また金融街の番人として出馬したと思います。ですからこれまでの予備選の趨勢を見て、ヒラリーが民主党の候補者になることが予想できた時点で出馬を見送りました。ただヒラリーは大統領としてけしてベストでないが、いまの候補者のなかではベターと政治判断したと思います。同時に前回オバマと大統領選を競った共和党ミッド・ロムニーの再出馬を牽制しています。これでヒラリーが大統領により近くなりました。
ブルーンバーグ氏の不出馬は惜しですが、アメリカの良心がまだ活きていたことに、清々しい一陣の風を感じました。
アメリカの良心
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