スーパー・トランプ(2)

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125792172081adb04d1e04278a53be7600dd5f239d.jpg 私が敬遠するアメリカ人は、自己中心で自分を完璧なスーパーマン
と思って憚からず、てらうこと無く自信満々に大きな声で話す人です。
 昨日トランプの選挙戦略をビジネスに例えましたので、私もビジネ
ス感覚で書いてみます。私はこれまで多くのセールスマンを面接して
きまして、この様な思い込みスーパーマンの話しは、40%差し引い
て判断して採用しませんでした。
 「誇示されたものは欠如をあらわす」(フロイト)で、真に自信の
あるものは得てして静かなもので、それでいて風格を漂わせています。
そんなことで、仮に私が5人の候補者を面接したとすれば、マルコ・
ルビオを採用するでしょう(ただルピオは大学の学費ローンを4年前
にやっと完済とのことでスケールが心細いですが)。
 さて、気が重いトランプの中傷に入ります。
 「偉大なアメリカの復活」を公約にして、スーパー・ヒーロー・ト
ランプが、ボーインブ757のプライベートジェットに乗りアメリカ
の地に舞い降りました。星条旗を背にタラップを下りて、青空を仰ぎ
「俺様は救世主だ。歪んだ世の中を改革し、偉大なアメリカを復活さ
せる。俺様は大富豪の成功者で、金持ちのひも付きでないだから俺様
にはそれができる、みんな俺様についてこい」と、勇ましい。
 彼の政治ショーに度肝を抜かれて多くのアメリカ人がトボトボつい
て行っています。まるでハーメルンの笛吹き男と大繁殖のネズミの群
れのような思いです。トランプだけなら好きにやって構わんが、情け
無く思うのは、アメリカ人はいったいいつからこんな気弱な腰抜けに
なったかということです。本来のアメリカン根性、自助努力の精神で
したら、「なにをぬかすか。余計なお世話だ。お前に何ができるのだ。
お前などに頼まなくも、俺は俺のやり方で行く」と、誇大妄想を突き
放す場面です。草の根の民主主義、ヒスパニックは、ただおとなしく
指をくわえているだけなのか。
 共和党本流もいまだにトランプを潰すことができず、やられっぱな
しで慌てふためいてます。党が割れハイジャクされそうなのに打つ手
なしの状態。その点ではトランプはたいした役者です。もしこのまま
の調子でトランプが候補になるとしたら、次のハードルは大統領らし
い顔へ化粧直しの大化けが必要です。さらなるに大化けできるかが、
ポイントになってきます。不動産屋の感覚でこの国までハイジャック
されぬよう祈りたい。

 これで予備選のブログを一段落します(選挙権もないのに少し熱く
なり過ぎた)。来週スーパーチューズディーの結果を待つ事にます。
 みなさんもよい3月をお迎えください。

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このページは、三休が2016年2月26日 01:37に書いた記事です。

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