元気サイト工事中につき

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4156RZWG11L.jpeg 来年度に向かい「元気ブログ」を、新しいサイトに移行中でして、ただいま管理人が頑張ってやってくれています(お疲れさま)。アクセスに何か不具合がありました時は、ご了承のほど。

 サイトが工事中なので更新をやめて、岡潔著「日本の心」(日本図書センター刊)を読書中。本著は岡潔氏の代表的な論文を収録でして他の著書と重複していますが、再読にはもってこいとなっています。
 「すみれの言葉」「湖底の故郷」「情緒」「かぼちゃの生いたち」「六十年後の日本」など、明治生まれの天才数学者の頭脳からこぼれる詩的思索は、難解ですがそれなりに心打たれています。それに今日でも鮮度を失っていないし、最近の課題になっています日本国憲法の改正にも示唆を与えています。
 さらに読書を進めようとネットを検索しましたら、多くの著書が絶版になっていまして、「神々の花園」講談社現代新書などは、古本価格で28000円から58000円の値がついていました。さすが岡潔氏ですがちょっと手がでません。1969年の出版なので、実家の本棚を探してみましたがありませんでした(保存版にしておくべきでした)。
 岡潔氏の数多くの奇行のなかに、電車に乗ると人目を気にせず靴を脱いで正座し、子供のように車窓から外の景色を見続けていたそうです。
 「小さな子に花の美しさがよくわからないのは、頭の、美しさのわかる部分がまだよく発育していないためではなく、心をその花に注ぐ力が弱いからである。こころを花に集めることができさえすれば、大自然の真智はその心の上に働いて、その子にはその花の美しいことがわかるのです」と、頭脳教育の前に心(情緒)の発育を重視しています。論文に時おりサン・テグジュペリの「星の王子さま」が登場してくることも泣ける(>_<)
 もっとも私のように頭脳教育を飛ばしてしまい、情緒だけで育ったのも困ったものですが、ともあれ私の芭蕉好きは、知らぬ間におか氏の影響を受けていたようです。
 「山路きて なにやらおかし すみれ草」

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このページは、三休が2015年12月21日 02:56に書いた記事です。

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