アジア太平洋の世紀

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IMG_1734.jpeg アメリカの大統領選挙まで1年を切りました。
 民主党の候補者はほぼヒラリー・クリントンで決まり。共和党は誰になるのか今の時点で予想がつかないが。ヒスパニク系のマルコ・ルピオがダークホースになりつつあります。クリントン
VSブッシュではいかにも使い古された名前で、他に人材が出てこないものかと待機中。とはいえ私は選挙権がないのでよそ者ですが、まぁオバマの後に誰がなろうと次は強いアメリカを志向することと思います。誰になってもオバマよりまし。
 ひさしぶりにアメリカ関連の本、ジョセフ・ナイ著「アメリカの世紀は終わらない」
--Is The American Century Over?--(日本経済新聞)を読んでみました。著者はクリントン政権時代の国家情報会議議長、後に国防次官補を歴任。目下ヒラリー・クリントンへ売り込み中の著書になります。
 著書の内容は横帶にあるよう「『中国の世紀』到来論は誤りだ。アメリカの地政学的優位は揺るがない」と、アメリカの優位性は少なくとも21世紀中頃までは続くと論及し、だがこれまでとは異なる新たなリーダーシップが必要だとしています。
 私はこの内容におおむね同意でして、アメリカの優位はこれからも続くが、単独の「アメリカの世紀」としてでなく「アジア太平洋の世紀」として進展して行くと思う。アメリカ一国でなく太平洋諸国と連携したチームリーダーとして優位を確保して行く道です。ですから日本も同盟国としておおいに活躍が期待されてきます。
 しかし、アメリカ国内は年々変色しています。すでにWASP色が薄まり(人口比でヒスパニック系が16%)、かつてのアメリカでなくこれからさらに変色して行きますので、日本はその変化を見極めながら対応して行くことが必要になってきます。

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このページは、三休が2015年11月10日 03:53に書いた記事です。

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