2015年10月アーカイブ

ハロウィーン'2015

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IMG_1681.jpeg 今年のハロウィーンは晴れ模様の土曜日になりますので、例年より多くの子供たちが仮装してお菓子をもらいに来るかと思う。子供たちが仮装を凝らして街を歩く姿はとても可愛いものです。
 ここ数年は玄関のドアを叩く子供たちが少なくなり用意したお菓子が余り過ぎてしまいがっかりしているのですが、今年はどうなることか。幼児向けのお菓子と中学生向けにガムを70個分用意したがたぶん余ると思う。一昔前まではもらったお菓子の数を自慢して両親に見せたものですが、いまの子供たちは仮装を楽しむだけで、お菓子は二の次になっているようです。
 上の写真は我が家の近所つき合い程度のハロウィーン人形です。少し変わっているのは般若面を玄関に掛け、町で一番恐い飾りだとうそぶいています。それから大きなカボチャを玄関前に置き、冬ごもりを始めるリスの餌用にしています。リスが子供に代わりカボチャの中身をきれいにたいらげてゆきます。
11aaf97e-3671-4767-84af-5dd5311ca3f3.jpg 当地ハロウィーンの晩から冬時間が始まり(日本と時差14時間)、午後5時頃になると暗くなります。この日から初冬の第3コーナーを回り第4コーナーのサンクス・ギビングに差しかかります。今年のサンクス・ギビングはギリシャで乾杯することにしました。この一年を感謝してヘソクリを不況の「エーゲ海に捧げ」てきます。
 11月もよい月にして行きましょう。

P.S.

子供へのお菓子は35個となり5割りでしたが、まぁこれでよしとします。

中国の経済問題

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IMG_1658.jpeg              (私の好きな上海の並木道)
 上海で米ドルを人民元に替てくれる知人がいまして、彼から時おり最新の経済状況を聞いています。株価と人民元が下落した8月20日に両替した時、さらに落ちるのかと聞きましたら、彼は即座に「景気は悪いが、株価は現状維持、人民元は下がらない、アメリカがそうさせない」と答えました。果たせるかな10月下旬時点は彼の言った通りになっています。すごい闇触覚に感心しました。
 ここにきて中国経済の先行きがまったくわからなくなりました。経済成長が減速していることは共通認識になっていますが、その先が見えてきません。公式発表する統計に信頼性がないため、成長率の予測がマイナス3%からプラス7%まで大きな差がでています。問題は多いがまだまだ現状維持して行けるとすると楽観的な分析と悲観的な経済大崩壊、余命半年とする両極端の経済評論家がいまして、現状をどう分析するかでこんなめちゃくちゃなブレが生じています。 
 では、長年の中国ウオッチャーの私はどう見ているかと言いますといと、正直のところブラックボックスが多過ぎてわからないのです。経済分野から見て行くと政治問題にぶつかり、政治情勢から分析して行くと経済問題にぶち当たっり、政治と経済を絡めてみて行きますとたちまち袋小路に入り込んでしまいます。
 政治改革を先行しますと経済が停滞し、経済対策を先行させますと政治の問題が浮上してきて出口のない泥沼にハマってしまい、政府当局も暗中模索で政治と経済改革を同時平行にやっているのでしょうが、おそらく彼らもこれからどうなって行くのかわかっていないのではと推察します。

 そんな事ですから私の分析は仕方なく両極端の予測の中間においています。現在の時点どちらにも可能性があるので断定できませんので、所詮お隣の芝生の事として冷静にみています。
 東京都心に昨年より3日早く木枯らしが吹いたようで、まぁしばらく風まかせです。
IMG_1657.jpeg       (壁絵で「文明新風」と道徳教育もしています)

上海の夢は?

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 IMG_1663.jpeg    (上海のデパートに飾られた「中国の夢を実践し文明の先を行こう」)
 成田へ乗り継ぎのため上海に1泊。
 上海はめずらしく秋空の青天で気持ちのよい日だった。やはり上海は中国でも別格の都市で感覚的に「北の京」より「東の京」に近い。

 何度も書いてきたことですが、中国政府の国家目標は街中の標語を見ればわかります。そしてトップが変わる度に標語も変わります。
 いま街中に氾濫しているのは「中国之夢」、まさに氾濫でして街中の至ところに見られます。中華大帝国復興の時代錯誤な夢かと思うが、個人の夢の中まで強制するなかれです。日本を「東洋の鬼」として討伐する桃太郎の悪夢などみないでもらいたい。まぁ経済が停滞しているので当分は布団を被って夢でもみていればいい。
 標語は一種の厄除けのお守りで、これさえ貼っておけば中央政府に従順の証しとして難を逃れもします。言ってみれば人民の知恵、富裕層の免罪符です。かつての「毛沢東万歳」の標語よりはましですが、書体は毛沢東流で、描かれている絵は三世代前のセンス。「夢」は簡体字で、「林」の下に「夕」と、夢のない略字になっています。
IMG_1660.jpeg 私が見ていた「中国の夢は私の夢」の標語の壁に向かって4歳くらいの男の子が立ち小便をはじめた(唖然としてしまい惜しくも盗撮できず)。これは明らかに国家反逆罪ですが、子供は正直なものだと思わず苦笑してしまった。 
 

マカオそして珠海

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IMG_1610.jpeg       (ホテルから見下ろせる「拱北口岸」出入国検査場)
 マカオのすぐ上に位置する珠海に工場があるので、香港出張時の定番コースで2泊しました。
 珠海はマカオの賭博客が激減したことでもろに不景気のあおりを受けていました。マカオ賭博で常勝の香港在住の友人はいつもヘリコプターで香港に凱旋していたが、不景気後はなぜか連敗となっている様です。

 珠海は私のお気に入りの街なのですが、また一段と空気汚染がひどくなってまして残念でした。こんな空気ではこの街もそろそろ敬遠することになるかと思う。
 今回はいつもの海辺のホテルではなく、マカオと珠海の出入国検査場「拱北口岸」燐する国境ホテルに数年ぶりに宿泊しました。チェックインをすませ、部屋でさっそくWebにアクセスしますと、IDが各部屋の番号別になっていました。ということは各部屋の宿泊客別にアクセス内容が全部記録されていることになります。さすがに国境沿いのホテルと感心しましたが、これでは恐くてどこにもアクセスできません。当局になにかの不都合でもあれば、昨年11月から施行された「反スパイ法」がいつでも適応されてしまいます。実際に最近ですが外人観光客数名がなんの根拠もなく拘束されています。
 このように最近ますます規制が厳しくなっています。経済力と自由度は比例するものでこんな所にも不景気風がふいているようで、だんだん息苦しくなってきました。
 そんなわけでこれからは珠海に泊まらず、香港から日帰りコースしようかと考えました。珠海ともそろそろ引き潮時になってきたようです。

IMG_1615.jpeg        (珠海の国境付近に見られる古くさい道徳教育標語)

つまらん香港

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 香港に4泊したのだが、直前のスイス旅行の波動が強過ぎてしまい、なにを見ても心が動かず、1枚の写真も撮らずに過ぎてしまった。いつも香港で刺戟を受けてきた私にとり、なんの感動もない香港は初めてのことでした。
 宗主国であった英国がリーマン・ショック後、原則をかなぐり捨てて実利外交とやらで中国にすり寄り、札束の前に言いなりの国になり下がり大英連邦の輝きを失うと香港までがつまらなくなってしまった。
 紳士のプライドなきイギリスなどもはや
G7の恥さらし(しっかりせんかい)。かつての大英帝国も経済力を失うとこうも哀れな国になり果てる事を、日本もしっかりと胆に銘じておくべきだろう。
 中国にとってはアヘン戦争以来の屈辱から悲願の報復勝利で「中国之正夢」なのだろうが、香港の中国化など見たくもない夢です。私が香港に祈望するのは、持ち前の地政学的な優位を活かした孤立自尊の自由な文化を築いて行ってもらいたい事です。

靖国神社

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Yasukuni_Jinja.jpeg 昨晩アメリカに戻ってきました。
 東京は1泊だけでしたが、折よく秋季例大祭の靖国神社を参拝できました。私が参拝してもニュースになりませんが、それが当り前で政治家が参拝してニュースになる方が異常なのです。
 参拝後に護国寺の天風師のお墓参りをし、奇しくも「靖国」そして「護国」参拝となりました。

 秋季例祭の祭壇の右側に、昭和天皇御製の和歌(昭和8年)が置かれておりました;
   朝海

   天地の神にぞいのる 朝なぎの
       海のごとくに 波たたぬ世を

 いまなお世界の海が波たち、特に南シナ海と日本海は高波警報となっています。英霊の後を継ぐ者の一人として、和歌を拝詠しながら世界と日本の平安と繁栄を祈念してきました。 合掌

幸せ風船

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DSC09850.jpeg       (ルツゼルンとピラトウス山、2120m)

 これから香港に向かいますので、その
前にブログの更新です。もう少しスイスの余韻を楽しんでいたいのですが、そうもしておれず、一山越えてまた一村です。

 スイスで一人娘がピラトウス山麓の街ルツェルンの教会で結婚式を挙げました。そのあと夕方から真夜中までピラトウス湖畔のホテルで披露宴でして、よく演出された素敵な結婚式でした。
 まさかスイスで結婚式とは考えてもいませんでした。アメリカで披露宴、日本で神前挙式、そしてスイスで教会挙式でしたから、新郎新婦に次はどこでやるのかと聞いたら、もうこれでお仕舞いですと、さすがに観念したようです。

DSC09890.jpeg 披露宴で少し変わっていて興味深かったのは、新郎新婦が入場した時に参列者がシャボン玉を飛ばして迎えたこと、そして宴席に着く前にバルーンリリースでした。カードにお祝いのメッセージを書き込み、風船のひもに縛り付けて一斉に空高く飛ばしました。
 カードには「この風船を見つけた方は、どうぞこの住所にお送りください」と書いてありました。
 わざわざカードに切手を貼ってまでして送ってくれるような奇特な人などいないだろうと思いながら、まぁこれも一つの余興かと思い夕空に風船を放しました。

 昨日、我々の書いたカードが届いたと娘から写真付きでメールがきたのには驚きました(下の写真)。さっそく娘に電話してどんな具合なのかと聞くと、今日までに8通のカードが届き、4通は80キロ離れたドイツから祝いの言葉を添えて届いたようです。
 
"What a Wonderful World"世の中はまんざら捨てたものでないようです。8EA13CB7-9DD8-4BC3-A631-9031D113D331533379B5-7FF0-49A9-9F49-C11BFE081526.jpeg

アルプスの防人

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IMG_1529.jpeg ウズナックの民家に泊まった機会に地下にある核シェルターを見せてもらいました。
 核シェルターについてこれまで本やテレビの紹介で知ってましたが、実際に分厚い壁の前に立つと思っていた以上に威圧感がありました。シェルターの棚と冷蔵庫には非常時用の食糧が積まれていました。

 「永世中立国」とはここまで覚悟しての事なのかと素にショックを受けました。スイスは人口800万人、地理的に九州より一回り大きい面積で、その90%が山地ですので国土そのものが要塞かと思うのだが、ここまで覚悟して中立を守るとは見上げた精神です。まぁこれがスイスをスイスたらしめている「平和の代償」でもあります。
 シェルターに中で、この国防意識はいったいどこからくるのかと考えさせられました。たぶん彼らの遺伝子に山岳遊牧民族特有の縄張意識が強烈に働いているのかも知れません。彼らの国防意識の対象は政治的な「国家」ではなく、大自然の「国土」にあるのかと思います。
 これは私の観察までですが、彼らのナショナリズムは「愛国家」だけでなく「愛国土」に直結したものかと思います。自然は外的な対象ではなく彼らの心の中に内在していて、自然と人間との深い絆、自然との共生が彼らの内面に深く入り込んでいるよううにみえます。生命の原泉は自然からの賜物で、彼らの自然への感情は、キリスト教に裏打ちされた山岳信仰の宗教感情に近いのかと思います。自然の中に生きて美しい国土を守ることが遺伝子に刷り込みされているのでしょう。
IMG_1492.jpeg    (ウズナック教会のシンボル、白バラをもって山上に立つマリア)
 「アルプスの防人」として、自然と響宴して生かされ活きることが、スイス人の誇りでありアイデンティティーなのだと思う。アルプスの少女アイジがフランクフルトの都会に馴染めず、極度のホームシックからアルプスに回帰して再起したようにです。これからもこの美しい国は、スイス人によって守られて行く事でしょう。アルプスの防人に幸あれ。
 
 二人行けど 行き過ぎがたき秋山を
        いかにか君が ひとり越ゆらむ (万葉巻二)

コウノ鳥@ウズナック

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4795e589ba010.jpg チューリッヒ湖の東端にウズナックという住民6500人ほどの小さな街があります。チューリッヒ中央駅から電車で約1時間に位置し郊外の古き街として特別市に指定されています。
 実はこの街の市長家が、我が愛娘ハイジの嫁ぎ先でして、今回はそこに宿泊しました。正直ホテルの方が気楽なのですが、新しいファミリーとして断るわけにもいかず家族つき合いなりました。
IMG_5212.jpeg 街全体はスイスによくある鉄道沿いの田舎街で、さして見るところもないのですが、一つだけ大きな特徴として、コウノ鳥の棲息地になっていることでした。さっそくにコウノ鳥が巣に帰る夕方に見学しましたら40〜50羽が教会や民家の屋根や樹の上に巣を造くっていて見事なものでした。
 
ヨーロッパの伝説に、「赤ん坊はコウノトリのくちばしで運ばれてくる」、「コウノトリが住みついた家には幸福が訪れる」と言い伝えられていますので、「赤ん坊さずかりの街」、「幸福を運んで来る磁場」として十分に観光客誘致のパワースポットになると思うのですが、そこまで商魂はないようでした。この国は金融と観光立国でありながら経済図式では計り知れない文化があるようです。
 IMG_5203.jpegともあれコウノ鳥がやがて我が娘ハイジにも赤ん坊を運んでくることになるのでしょう。そして「アルプスの母ハイジ」続編アニメが生まれるかも知れません。
 

アルプスの少女ハイジ

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DSC09709.jpeg          (ベヴァリン自然公園の山小屋から)
 チューリッヒ空港から直接チューリッヒ湖の東端に位置する小さな街ウズナック(
Uznach)に行き、そこで1泊。
 翌朝は先ずリヒテンシュタイン小国を観光してから「アルプスの少女ハイジ」の里を訪ね、その後ベヴァリン(
Veverin 2998m)自然公園の山小屋で旬のアイベックス(鹿肉)ランチを楽しみました。
DSC09719.jpeg ここには1泊2日でしたが、ハイジの世界にどっぷりとつかってきました。大自然の山並み山並み、そこから流れでる清水、秋の青空と白い雲、澄みきった空気と肌寒に、生まれぬ先の既視感を覚え心がふる里に帰ったようでした。
 人間はこうした自然のなかで活きて生かされたきたわけで、自然と人間とが一体となった原風景に心が引きもどされました。この大自然に比べれば都会の摩天楼などは、所詮バベルの塔に過ぎません。

DSC09689.jpeg 山育ちの私には山山山の展望に違和感がありませんでした。スイスの山村はハイジの世界そのもので、私の下手なガイドよりも「アルプスの少女ハイジ」のアニメをお薦めです。児童小説ですが実にスイスのアルプス人をよく素描いています。



   (ハイジの里の教会とブドウ畑)

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