(かすむ東方明珠塔、森上海ヒルズから)
「犬も歩けば棒にあたる」で、私もよく歴史的な瞬間にあたります。
もっとも私の姓は中国語で「Ye
Kou(イエコー)」で、これを無気音で発音すると「Ye Gou(イエゴー)」と濁りますと「野良犬」になります。ほぼ同音になるので留学時によく同学にからかわれました。
8月24日に上海株が最高値から4割近く急落し時に、上海環球金融センタービル3階にある「鼎泰豊」で小龍包を食べていました(ここの「空心菜炒め」と「ベーコンとキャベツ炒め」はヤムヤムです)。
ランチを終えて1階の株価掲示板を見ますと、政府が下支えを中止したとの噂が広がり、売りが売りを呼ぶ展開となり世界同時株安を呈していました。すかさずこの瞬間をiPhoneで1枚撮りして、2枚目を構えたら係員に制止されてピンボケになってしまった。まぁこの国もピンボケですからカメラは正直なものです。私はハンティング帽を被ってましたから、落胆した一般投資家にでも思われたのかも知れません。
この日は台風の影響で朝から強い雨がふり、環球金融センターからの見晴らしも悪く、人も少なく心なしか活気がありませんでした。
私は前日から上海郊外の「朱家角古鎮」(写真)に宿泊し民衆の生活をながめながら遊んでいましたが、朝からの豪雨ため予定を切り上げて金融街に雨宿りに寄ったら、ここでも株価が土砂降りでした。
テレビは連日、日米の軍事演習の脅威を放映した後に「抗日戦争勝利パレード」の猛練習の映像と天津大爆発事故の報道でしたが、不都合な事実は隠蔽のままでした。
抗日勝利パレードをする軍隊は、国に統帥権がなくいまだに共産党の指揮下にあります。パレードで日本を震え上がらせることが目的のようですが、日本軍は共産党軍と戦争したのでなく、中華民国の国民党軍と戦争したわけで、ここでも歴史が歪曲されています。
中国人民解放軍と戦ったのは朝鮮戦争での韓国軍でして、まだ終戦になっていません。それにも関わらず韓国の大統領がのこのこと中国に出かけて軍事パレードを参観するというのですからわけがわかりません。
韓国の属国化はすでに折り込みずみですが、それを見るにつけ日本が民主党政権でなくてよかったとしみじみ思う次第です。あのまま民主党が続いていたら、抗日勝利パレードのひな壇に朴大統領の隣り合わせで日本の首相も喜々として並んでいたことと思います。その場で土下座でもしていたかもです。韓国の属国化は「他山の石」で、たしかに想像するだけでも震え上がります。 (続)
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