上海株

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9.jpeg       (友情のアドバイス:下り階段に気をつけて.7/8撮)
 久しぶりに中国の話題です。

 7月7日から9日まで上海をのぞいてきました。小雨もようの日々で空気汚染が雨に洗われいくらか過ごしやすかったが、それでも飛行場からホテルに近づく頃に目がチカチカしてきました。
 前回の上海は6月日からの3泊で、上海株が7年ぶりに最高値をつけた時でした。上海の友人から儲け話を聞かされ、私にも投資しないかと誘われました。得意話しに水をさすようでしたが「大吃小(大が小を食べる)」上海株は危ないから止めた方が無難とアドバイスしましたがまったく聞く耳を持ちませんでした。
 かくして1ヶ月後、7月9日に上海株が30%も高乱下しました。私はちょうど6月の最高値と、7月の大暴落に居合わせたことになり、この間だけで93兆円がどこかへ消えたことになりました。
 友人は儲けた分のすべて失い、幸いにも手持ち金だけの投資で信用買いをしていませんでしたので損失はたいした金額でないようでしたが、かなり落ち込んでいました。街並もわずか1ヶ月間に消費が落ち込み、貸店舗が目立ちはじめていました。上海株の80%が個人投資家ですから、たぶん株でやられた商店主たちなのか、かなり深刻になってきているようです。

 不動産バブルが崩壊し、不動産で儲けた金を今度は株に転用し国を上げて株バブルの政策に舵を切りましたが、どうやらそれも綻びはじめたようです。胴元が中国共産党で博徒が人民という拝金主義の成れの果てです。
 しかし、ここでなんとか株価を下支えしないことには、バブル経済がハードランディングし、人民の糾弾が共産党に向かいますので、党はなりふり構わず介入して株価維持対策を打ちだしました。空売りして大儲けした犯人探しを始め個人投資家の批判を党から目をそらしています。独裁の強権をもって当面は下支えすると思いますが、無理を通せば道理は引っ込みます。いつまでもこんなトリックが続くわけがありません。株価の動向は近未来の中国の趨勢を占うものとなります。
 さてさて上海が騒がしくなり、しばらく目が離せなくなりました。


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このページは、三休が2015年7月14日 07:32に書いた記事です。

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