海上の港珠澳大橋

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15.JPG 1年ぶりの香港でもうひとつ見ておきたかったのは、港珠大橋の建設がどこまで進んでいるのかでした。
 港珠
大橋とは香港から珠海とマカオつなぐ海上大橋です。香港空港の島を起点にして珠江の河口からY字型に分かれ、一方はマカオのカシノに行き、一方は中国本土の珠海へつながる約50キロの世界最長の大橋になります。
 2009年12月に着工、2015年に完成、16年に開通を予定しています。当初は計画が大幅に遅れるとみていましたが、建設の進み具合をみますと予定通り2016年に開通するようです。これで華南珠江経済圏が陸でつながります。香港一の大富豪がこの計画を反対していたように経済的効果はまだ未知数ですが、実際に長い海上大橋ができてしまうのですからすごいことです。
 私のオフィスが珠海に、その奧の中山県に工場が在るので、出張の折にはこの海上フェリーが定番コースでして、揺られながら行く1時間半は、ほっと一息できる遊覧船になっています。
 しかし、港珠
大橋が完成しますと、香港空港から香港島を経由せずに、そのまま車に乗り換えて30分余で珠海に行けることになります。香港を経由する必要がなくなり大きく時間の節約になりますが、出張の楽しみがひとつ無くなり、香港に宿泊する機会が激減します。
 今回、
香港のフェリー・ターミナルで大学生たちが、香港観光についてのアンケートを取っていまして、私もたくさん質問されました。アンケートの内容は港珠大橋が完成した後に、いかにして香港に観光客を引き止めるかでした。学生たちが「香港が香港であり続ける」ためにがんばっていました。
 もし、中国がアジアインフラ開発銀行(AIIB)を設立するのなら、本部を環境汚染の北京でなく、「最低でも県外」の香港に置いたらいかがなものか。英国にまだプライドがあるのならば「最低でも」それくらいの建言をするべきです。
 民主
香港の健闘を祈りたい。

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このページは、三休が2015年4月26日 22:46に書いた記事です。

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