アベノミックス

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Unknown.jpeg 週末ひさしぶりに経済書「世界が日本経済をうらやむ日」、浜田宏一/安達誠司著(幻冬社)を、額に皺を寄せながら読みました。
 アベノミックスにまつわり賛否両論の百家争鳴が続き、いったいどの評価がより的を得ているのか混乱してしまい、私自身の整理のために拝読でした。それには先ず、安倍内閣の経済政策のブレーンを務めている浜田宏一官房参与の近著がよいと考えた次第。さすが政策立案者だけありアベノミックスをわかりやすく解説しています。
 経済効果は「論より証拠」で、現実を見て行けばわかるので評論は不要なのですが、我こそはという経済評論家や、一夜漬けタレント・エコノミストが多過ぎて情報過多というか玉石混交を呈しています。ひどい者になると1ドル=50円を予測した浜田矩子は、1ドル=120円、株価2万円台をうかがう趨勢にヤケになってか、「アホノミックス」、「ドアホミックス」と揶揄しています。そしてこの知見なきドアホノミストをマスコミが囃し立てているのですから、いやはや。
 浜田氏の著書で一つだけわかったことは、いま置かれている日本の潜在力をどう診るかで、アベノミックスの評価が別れていることでした。日本の未来「日本力」を、過小評価する者はアベノミックスを否定的に捉え、日本の未来を明るく捉える者は肯定的に捉えていることでした。いまだに戦後の自虐史観から抜ききれない評論家は、やはり日本経済を自虐的に捉えていました。経済問題にイデオロギー(政治的な要素)を差し挟むのは感心できません。飽くまでも「経世済民」です。
 多くの経済評論家が失われた二十年の後ですから、日本の潜在力に自信を失っているのかと思いますが、ここは分析よりも勇気を、弱さよりも強さに、問題よりも機会に、過去よりも未来に集点を合わせて評価して行くようにしたいものです。そのためにもアベノミックスは、近い将来に日本の潜在力を実証してみせる責務があります。
 私は日本の経済潜在力を信じていますので、アベノミックスでデフレから脱却して経済の復活させることを希望しています。またそう成って行くことでしょう。

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このページは、三休が2015年3月 9日 23:07に書いた記事です。

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