何度も書いてきた事ですが、倦まずに書いて2月の締めとします。
上の写真は2月17日に上海のホテルの窓から眺めた朝日です。大気汚染で太陽が霞みお月さんのようです。これでは朝日を拝む気にもなりません。しかし、これでも上海は中国大気汚染都市ランキングで52位(大騒ぎの北京すら14位、2013年11月調査)と言うのですから上位クラスはどうなっているのでしょう。いやはや一日も早くなんとかしないことには近い将来に大変なことになってしまう。
2月16日に上海の南京東路から南京西路まで2時間ほど散策しましたが、途中で目がチカチカし喉がカスレはじめました。今回は外出からホテルに戻るとすぐに目薬を差し、プロポリスで喉を消毒し、フランス産のペットボトルの水を1日に4本飲むようにしましたので、私は快適な旅人でしたが、ここで毎日生活している人たちを見ると心から気の毒に思えてきました。
タクシーに乗ると多くの運転手がおかしな咳をしているので、私は毎回とぼけたふりをして「これは霧ですか、汚染(煤)ですか」と聞きくことにしています。以前ですと「霧」と答えていましたが、最近は「大気汚染(煤=マイ)」と返ってくるようになりました。そして続く言葉が決まって「日本も60年代は同じ煤だったが、今はきれいになった、中国もそうなる」と言います。これは目隠し愚民政策ですが、私は何も反論せずここまでで黙ることにしています。
こうして春節の黄砂に乗って日本に来た旅行者は史上最高の約45万人で、「爆買」が1千億円以上だったいいます。歓迎!歓迎!ご来店ありがとうございます(_
_)。成田空港は中国の飛行場のようでした。彼らも「代購」で持ち帰り転売すれば、旅行費用+となるのですから、どちらも"Win,Win"です。「武士は食わねど高楊枝」なんのその、商人にとって「お客様は神様です」。
私はこの現象を「爆買」と言わずに「ストレス症ニヒル買い」としています。香港では「イナゴ」と称しています。イナゴの大群が来襲すると後に何も残らないと言うわけです。
我が朋友の中国は先の見えない虚無大気汚染の中で、これからどこに向かおうとしているのだろうか。
旅寝して みしや浮き世の 煤はらい (芭蕉)
ともあれ春節も過ぎ3月です。よい月にして行きましょう。
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