ラスベガス国際家電展示会の続編になります。
この業界は進展がすさまじく激流について行くのに大変なエネルギーを要します。歩いていては間に合わず全力で走ってやっとついて行ける速度です。
我々は年頭のこの展示会で業界の方向性をチェックし、方向性と我々との距離を目測し、いま置かれている位置を確認して、来年度の新商品の検討を始めています。
かつては175社の電卓メーカーが会場の中心を占めて競い合いましたが、それがコンピューターPCに主役が代わり跡形もなく姿を消しました。世界広しといえども電卓を一部展示していますのは弊社だけとなりパンダ的貴重なガラパゴスになっています(けしてほめたことでありませんが残り物に福です)。
そのPCもスマートフォン(以下スマホ)に追われて主役が交代しました。これと平行しアナログカメラがデジタルカメラになり、つかの間にスマホに主役が交代し、デジタルカメラも会場で肩身の狭い思いをしています。ナビゲーターもオーディオもしかりです。ソニーの凋落もこの辺りを象徴しています。
さてそのスマホですが、ここ数年は外付けのケースや電池等のアッセサリーに展示が集中していましたが、どうやらそれらが出そろって落ち着いてきました。今年はスマホを生活の中でどのように活用してゆくかのアプリケーションの内面に集中してきました。展示では見えない部分ですが、その流れが顕著になっています。たとえば普通紙にプリントした写真にアプリを入れたスマホを当てると写真が音声入り動画になるソフト。日本人の天才が開発したものですが3月まで機密となっています(アップル社が最先端の研究開発を日本に決めたはずです)。ドアベルを押すとスマホに連結して留守でも返答ができるソフト、BBQの肉の焼き具合を遠隔のスマホに知らせるソフト(これは弊社の新商品)等々。
スマホはすでに我々のライフスタイルを大きく変えましたが、勝負はこれからさらに生活の中でどう使われてゆくかになります。真に生活に役立つ普遍的な物が残って行きます。スティーブ・ジョブスのアップルiPhone革命の第二弾、スマホ革命が現実となっています。
我々はいま新しい世界文明の創造を目撃しています。メーカーとしてなんとも言い尽くせぬ興奮を覚えます。新しい世界文明の創造のために「ハングリーであり続けろ。愚直であり続けろ」(S.ジョブス)
スマホ革命
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