「春運」でニューヨークから成田への飛行中に、旧正月にふさわしい素晴らしいニュースが飛び込んできました。
日本人女性の小保方晴子再生医学者(30歳)が、生物学の常識を打ち破る革新的でかつ簡単な手法で、万能細胞を生成したとのことです。
極細のガラス管にマウスの細胞を通すと、その刺激で予想より多い幹細胞ができた研究を一流科学誌に発表しました。
「動物細胞を外部刺激で初期化できるのではないか」という着想が、あまりにも常識破りだったので、昨年春に投稿した時には「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄している」と、酷評され却下された論文です。
「くやしくて泣き明かした夜は数知れず、何度もやめようと思ったけれど、あと1日だけ頑張ろうと続けてきて、いつの間にか今日に至った」と、着想から6年目で立証にこぎつけました。
小保方さんが実験の時に着るのは、白衣ではなく祖母からもらった「かっぽう着」だそうでして、「おばあちゃんに応援されているような気がするから」と、語っています。
「かっぽう着」から生成細胞とは、私も母の姿が思い浮かんできてしまい、なんとも泣かせます(>_<)。日本の若き女性を勇気ずけ鼓舞する大ニュース、まさに日本の未来です。
さらに付け加えますと、「深呼吸した息吹で細胞に刺激を与えて活力を再生させる」とは、そのまま天風師の教えでもあり、東洋の智慧でもありました。「かっぽう着」からの着想も決して偶然ではない気がしてなりません。
「今日一日だけ頑張ろう」、これもいい言葉でした。
小保方晴子さん、おめでとう! 名前の如くに天晴れな快挙でした。
2014年1月アーカイブ
今回は台湾で旧正月を過ごし、4年ぶりに中国の正月に行きません。その中国は帰省ラッシュ「春運」が始まっていまして、今年は旧正を挟んだ40日間の「春運期間」中に、のべ36億2千万人が移動すると予測されています。「春を運ぶ」とは素敵な語彙ですが、36億人が大移動するのですからすごい春です。とてもでないがこんな国と戦争などできるわけがない。
今年は大気汚染がひどいために各都市で爆竹が規制されていますが、おそらくそんなことお構えなしに「爆竹平安」がなり響くこと請け合いです。彼らにとり爆竹音のない正月など考えられないわけです。さすがに「東京大爆発」の爆竹は発売禁止となり、新疆ウイグルなどの暴動地区ではテロを警戒して爆竹を買うのに名前登録が必要で「爆竹不安」のようです。中国も1歳年を取り少しは成熟してもらいたいものです。
私も台南で爆竹を鳴らしますが、こちらは「恭喜発財」です。当地NYは連日マイナス5〜15度、台南は20〜22度、早く「春運」したいものです。
日本では大切な会議を挟んで2泊のみ。空いた時間で「永遠のゼロ」を観たいのですが、時間的にゼロ。さてどうしよう。
それでは出かけてきます。
みなさんもよい2月をお迎えください。
大東亜戦争中フィリピン・ルパング島に敵情勢の探索として派兵され終戦を知らずに29年間ジャングルに潜伏して戦い続けました。小野田少尉にとり戦争は終わらず最後まで軍人としての筋を通し、1974年3月に当地で軍部からの任務解除令を、軍服と敬礼で迎えて武装解除しました。上の写真、手前が軍刀で小銃、拳銃ともに武器として充分使用可能に手入れされていました。政府からの見舞金と全国から寄せられた義援金の全てを靖国神社に寄付しています。実に見事な軍人でした。
私は不思議と小野田さんとご縁がありました。任務解除でルパング島へ迎えに行った末次一郎が私の先生でした。小野田さんがまだわずかな物音で飛び起きてしまう間は末次事務所に寄宿していまして、同年5月に私が急用のため台湾から事務所に時間外の電話した時に間を置かずに出たのが、小野田さんでした。末次先生への伝言をお願いしたのですが受話器の向こうからいきなり「はい、小野田です」と出た時には驚きました。
その後、戦後の変貌した日本社会に馴染めず1975年にブラジルに移住して行きました。産経のインタビューで「ブラジルで牧場が軌道に乗るまで10年かかったが、ルバング島での苦労を思えば全く苦ではなかった。密林暮らしが長かったので暑い方が好き」と語っています。
1990年の第41回NHK紅白歌合戦で橋幸夫とマルシアがブラジルから衛星中継した時、私の依頼で小野田夫婦を貴賓席に招きサンパウロから元気な映像を日本へ送りました。小野田さんの澄みきった瞳が強烈な印象として残りました。
その後ご無沙汰でしたが、2001年7月、末次先生の臨終の枕元で再会しました。やはり小野田さんは戦友の枕元に駆けつけていました。この時も目に潤みがあったためか、この人は義眼かと思えるほどに澄んだ瞳でした。
その小野田さんが逝かれました。晩年「人に迷惑をかけず、家族の手を握って死ぬのが理想。幼なじみに最期に会えるから日本で死にたい」と、話していたといいます。
大東亜戦争最後の日本兵、小野田陸軍少尉は靖国に帰霊しました。
謹んで哀悼の意を表します。 敬礼
友人から「2014、あした」という年賀メールが「きのう」届きました。たぶんこの作品を描いていたのかと思う。
今年も何名かの友人からお孫さんが増えるというお目出たい年賀をいただきました。「ジジババかいな」と、己の齢を思い知らされますが、お孫さんが太陽に向かった「あした」は、とてもいい感じでしたので、星谷清江画家の作品を紹介しておきました。
今日は小正月。この日まで松の内でして神棚から鏡餅を下げました。
本サイトでお世話になっています川元信泰木版画家から毎年お楽しみの年賀メールをいただきました。午年にちなんで「うそはつかず、まっすぐすすむ」とありました。川元画家は幼稚園児の教育にもたずさわっていますので、このようにやさしい版画になっています。
たまたま今日から花柄のペーパータオルを使い始めましたら、そこにもやさしい文が書かれていましたので拾って意訳してみました;
The flowers of all tomorrows are the seeds of today.
明日咲くすべての花は、今日の種まきにある。
No two days are the same in one garden.
花園に一日として同じ日はない。
You can bury a lot of troubles digging in the dirt.
原因を掘り起こすことで多くの問題を埋めることができる。
Friends are flowers in a life's garden.
友人は人生における花園
Gardening is a way of showing you believe in tomorrow.
造園は明日を信じることから始まる
No two gardens are the same.
世界に一つとして同じ花園はない。
「念ずれば花ひらく」というところです。今年も念じて真っ直ぐ進んでゆきましょう。
門松や おもえば一夜 三十年 (芭蕉)
今年で38回目の参加でしたが、この間にアジアからは日本人が大半で、私はお客さんの接待に追われたいへんでした。日本のメーカーはいまだに家電見本市の感覚ですがもう20年古いです。これから成長するためには電子見本市への発想の転換必要になってきています。
10年ほど前から韓国人が増え肩で風を切っていましたが、ここ数年は中国人(台湾人、香港人を含め)が、圧倒的に多くなりました。CESはチャイナ・エレクトロニクス ・ショーになったかの様です。この勢いがいつまで続くかわかりませんが、「東風圧倒西方」でなにかと騒がしく、まるでヤムチャ(飲茶)の世界でした。
私らも今年初めて大陸系中国人と商売を始めまして、一人の社長を招待しました。彼はすごいハングリー精神で、2014年の馬の鼻息で、こちらが圧倒されてしまいました。この気力はかつては我々も、台湾人も、韓国人も持っていたもので、今やその順番が中国人となってます。彼の気力を見ているとやはり中国は侮れません。
その彼がアメリカの空の青さに感動して「青い青いな」と言いながらカメラで空ばかり撮っていました。さらにアメリカの空に飛行機がたくさん飛んでいることにも感動したようです。私がユーモアをまじえて、「中国の空にもたくさん飛んでいるけど、雲の中で見えないだけだ」と話したが、理解できないようで、「そうか中国は土地が広いからな」と返してきました。彼には私のユーモアも大気汚染で見えなかったようです。それにしても彼のハングリー精神にかつての自分を見るようで好感がもてました。
展示会が終えた夜、少し時間があり(1/10/2014、21時)手始めに魚釣りのスロット・マシーンに20ドルを入れて遊びましたら数分後に1000ドルの大魚を釣り上げました(上の写真)。偶然の幸運でしたが、デジタル生簀で最大魚だったようで、私の後に人だかりができ野次馬のみなさんに肩をたたかれてしまった。はなからこう快心に勝ってしまうと、もうこれだけでハイになってしまい続けて賭博をやる気になれず、今回はこれだけで打ち止めにしました。
今年もいいスタートが切れたようです。 (新商品も好評なスタートでした。)
三が日くらいはゆっくりお屠蘇気分でいたいものですが、久しく叶わずにいます。でも初出荷で忙しいことは有り難いことです。今年も5日からラスベガスの展示会で出張が始まります。
宝塚歌劇団も創立100周年のお披露目で、校訓「清く 正しく 美しく」と書かれた扇の映像を背景にして、花、月、雪、星、宙組の花形スターの口上と鏡開きで幕があきました。新春の幕あけにふさわしい響きです。
恒例の箱根駅伝では学生たちが、2014年の新春の風を巻き起こしています。今年も清く、正しく、美しく、がんばり(加油)、よい年にして行きましょう。
1月3日はお屠蘇気分どころか朝から雪かきして出勤。迎春から縁起がいいや〜
?
新年を迎えるにあたり、まず背筋を伸ばして新呼吸。?
胸を張り、肩の力を抜き、下腹をへこませながら、昨年の空気を
口からゆっくりと吐きだし、そのままの姿勢で2014年の新しい
元気を鼻からゆっくりお腹の奥深くまで吸い込みます。
これまで当り前のように息をしてきましたが、この歳になりお腹
で呼吸する大切さに気がつき、日常生活の中での浅い「胸式呼吸」
を深い「腹式呼吸」に改善しました。
下腹をへこませてお尻を締め、口から「フー、フッフッフッ」と?
ゆっくりと体内の空気を出しきり、次いでそのままの姿勢で鼻から
ゆっくり下腹に届くまで吸い込みます。そうしますと、みぞおちに
ある第二の脳と言われる太陽神経叢が活発に輝きはじめ、気分爽快
にして生命の躍動を感じる毎日になりました。
そんな事でして、年頭に新呼吸のお勧めです。
? 干支の駿馬も腹式呼吸で「一完歩一呼吸」のようです。わたした?
ちも「一呼吸一動作」で、2014年を一気に駆け抜けましょう。?
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
よい年にしてゆきましょう。
元旦