ナスカの地上絵

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0217c.jpeg            (ハチドリ)
 北米アラスカから南米チリまでの14カ国を、太平洋岸に沿って全長45000
Kmに渡るパンアメリカン・ハイウエーが走っています。私にとり夢のハイウエーです。
 ナスカの地上絵を視るためパンアメリカン・ハイウエーに乗り、首都リマから南太平洋沿いに車で3時間半、約500Km南下してピスコ空港まで行き、そこからセスナー機で40分ほど飛んでナスカの上空となりました。
 ナスカの地上絵は紀元前200年から紀元800年のナスカ文化時代に描かれたものとされています。乾燥した盆地状の大原野に描かれた動植物や幾何学図形が、何のために描かれたのか未だにミステリーとなっています。太陽の運行に関する農歴説や、労役福祉の公共事業説、雨乞いの儀式説、宇宙人説などがありますが、どうやら雨乞い儀式説が有力になっています。
 地上絵は一筆書状になっていて、サイズは46mのクモや、96mのハチドリ、135mのコンドル、285mのフラミンゴ等々の絵があり、乾燥した南太平洋沿岸の人々にとり夏至と冬至は雨期と乾期の節目となるので、雨乞いする祭儀の打楽と舞踊の通り場だったと考えられています。また近くに左巻き状に地下に入り込む墓底にミイラがあったことかしれ葬儀の式にももなったかも知れません。私の仮想ですが一筆の道をアメリカン・インディアンがダンスをしながら踊り歩く儀式を想像すればよいのかな思います。
0217d.jpg         (宇宙人が右手をあげて"Hi")
 私は小学生の頃から宇宙人説でしたが、当地に長く住むというガイドに「UFOをこれまで一度も見ていませんので宇宙人説はありえません」と、釘を刺されてしまいました(>_<)しかし、天上の太陽神に向かい地上から大きな絵を描いて祈りを発信するとは、まぎれもなく宇宙的な発想になっていました。古代の人々は自然の律動と呼応した宇宙感覚の中に生きていたようでした。であるからこそナスカの地上絵から放射される鼓動が、私たちの遥か彼方に潜む記憶を呼び覚まし、心に共振してくるのかと思います。私たちもセスナーに乗って、天上から神の目でナスカの地上絵を、宇宙感覚で観賞したいものです。
 さらにカイドから「折角の観る機会ですから、写真はインターネットでダンロードできるので、カメラのレンズを通さずに裸眼で視ることを勧めます」とアドバイスされした。これには素直に納得し、そうすることに決めました(したがい掲載した写真はインターネットからの借用となりました)。
 1994年12月に世界遺産に登録されましたが、最近の気候変動とパンアメリカン・ハイウエーの車の増幅により急速に破壊が進んでいるようですから見るなら「今でしょ」。IMG_2003.jpeg(ナスカの地上絵を分断して走るパンアメリカ・ハイウエー。セスナー機から撮影)

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このページは、三休が2013年12月 3日 00:22に書いた記事です。

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