今回の中国出張では日本のお客さんが同行ということで6年ぶりに私の好きな珠海のホテルで3泊しました。朝目が覚めカーテンを開けると朝陽に照り映えた海が一望できることを売りにしているリゾートホテルです。
朝6時半に起きて楽しみにカーテンを開けると、朝陽はなく霞んだ海が一望できるだけでした。6年の間に大気汚染が南海のリゾートにまできていました。香港の空が年々汚れてきていることは知っていましたが珠海のこの有様を目にするのもショックでした。
珠江デルタ工業地帯、深圳ー虎門ー中山ー珠海を車で2往復しましたが、高速道路の前方と左右200メートル先が大気汚染で景色が霞むということは、私らはその霞に中を走っているわけでして、これはたいへん事です。やはり3日目で喉がかすれてきたし、珠海のタクシーの運転手もいやな咳を始めていました。
愚民政策で彼らは「30年前のアメリカも大気汚染で同じ状況だったが今は解決している」と言うから、「お前はこの環境汚染の中で30年待てるのか、その前に死んでしまうぞ」返してやったら、「私たち一般はお金がないから海外に移民もできない、しかたなくこの大気に耐えるしかない」とのことでした。まさに中国ニヒリズムで、豊かさと引き換えに何かを失いました。
私は今の中国に対する関心は、政治でも経済でもなく、彼らが生存できる、空気、水質、土壌、食品の改善だけとなっています。すでに待ったなしの所まできていまして、このまま放置すれば近い将来たいへんなことになるからです。
そんな事を考えながら、12日に珠海から上海に移動する機上で、大気汚染がどの程度までなのかカメラで撮らえてみました。なんてことはない、環境汚染は下界だけの問題で雲上は青天でした。下界の我々が愚かにも自分たちで大気を汚染させ、その中で喘いでました。天上にツバをすれば、バツとして反ってくる自業自得いうものでした。これは下界の人たちが解決するしかない問題で、中国の指導者に早急に対策を打ってもらいたい課題です。
中国の大気汚染
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