中秋の太陽

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IMG_1299.jpeg 中秋の名月はまんまるで美しいですが、実は翌夜が満月のようです。満月になれば後は欠けるだけですからなに事も完全過ぎるのを好まず未完の満月を中秋の名月としたのは、東洋の慧智かと思います。
 読書の秋で田辺聖子女史の「ひねくれ一茶」を読んで私も「ひねくれ三休」になったのか、なんで「中秋の名月」だけで「中秋の太陽」と称さないのかと考えてしまった。なんか不公平です。今日は雲ひとつない青空、気温16度という清々しい秋晴れです。こういう天気を英語では「ゴージャス(Gorgeous)」と言いますが、まさに中秋の太陽です。
 こうして世の中を逆さにして見るのも面白いもので、先日は機上から雲を見下ろすと、雲の上に船が浮かんでました(写真)。小学生低学年の時に映画教室で「ノンちゃん雲に乗る」を見ました。ストーリーは全く記憶にないのですが、不思議とこのタイトルだけが頭の隅に貼りついていて、機上から雲を見下ろすたびに思い出します。幼児期の刷り込みはすごいものでして、私の飛行機好きはあながち「ノンちゃん」辺りから発しているのかなと思っています。
 さらに中秋の読書、ひねくれ百田尚樹の著書「夢を売る男」を痛快に読了。まるで自分がモデルにされて、コケにされ馬鹿にされたかのようで、片腹が痛く抱腹絶倒しながら読みました。私がコケにされ阿呆あつかいされているだけでなく、百田氏本人も自虐して書いているのですから面白くて許せます。それに最後の落ちだけはホロリとさせられ救われもします。しかし、出版業者、小説家やブロガーを、ここまでコケにして書かれると、トホホで立つ瀬がなく変に納得です。いぁ〜実に天晴れな中秋の迷著です。こんな悪書は人にはお薦めできません。「はだしのゲン」同様に焚書坑儒です。どうぞ読まないでください。

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このページは、三休が2013年9月21日 00:57に書いた記事です。

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