麗しのフォルモサ(台湾)

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IMG_1277.jpeg 18才の時に台湾を旅行し淡水神社跡地に行きました。草生す中にさびれ壊れた御神殿、鳥居の両先端が「円」の様に切り取られ、両脇の灯籠が崩れ落ちて円柱だけになっていました。「あぁ、日本はやはり戦争に敗れたのか」と、これが私にとり初めての敗戦体験でした。同時に神道は日本民族の範疇に留め、他民族に強制すべきものでないことが教訓になっていました。
 先日
9月3日から6日まで台北、台南に行ってきました。いま台湾では日本統治時代の建物の修復がちょっとしたブームとなっています。古くなった建物を壊して新しいビルに建てかえるのでなく、外観をそのまま温存し内装を新しくして文化施設やレストランやパブに利用しているのが目につきました。
 台北の原宿といわれている西門町に在った八角堂が、上の写真のように「西門虹楼」博物館になっていたり、台南に当時繁盛していた「林百貨店」は外観をそのまま保存して記念館になるようです。
 満州(東北)や韓国のように全てを取り壊し新しい近代ビルへ変貌して行く様を見せられて、一抹の寂しさ感じていた私にとり心暖まる思いがしました。
これからは政治力を強制するのでなく文化力の波及となっています。
 国がお金持ちなり人々が貧しくなった隣国もありますが、台湾は国がお金持ちになって人々が豊かになりました。中国を反面教師にし、日本の良いところを学び、台湾は心暖かく礼節のある良い国になりました。日本にとって台湾という隣国をもったことを感謝し、大切にして行かねばと思います。

 そんな台湾に9日から4日間、将来の首相候補と目される小泉進次郎自民党青年局長と同局所属の若手国会議員、地方議員計約100人を率いて訪問しました。馬英九総統や李登輝元総統らと相次いで会談し、日台関係の進展について語り合い、東日本大震災で台湾から受けた支援に対する謝意も伝えました。隣国となかなかここまで深い友情関係を築くのが難しい中で、台湾と
心と心のつながりを持つことができていることを確認し、インタビューで「日台は1ミリもぶれない関係」と言っていました。なんとも心強いかぎりでした。
 私は今も台湾に留学をし、李登輝教授という恩師にも恵まれ、この麗しのフォルモサを第三の故郷にしたことを誇りとしています。

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このページは、三休が2013年9月17日 01:13に書いた記事です。

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