夏草や兵どもが夢の跡

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IMG_0306.jpeg おかげ様でドブ板選挙が苦手な友人が参議院選挙に当選しました。
 人生は時に負けられない大勝負という一大事があります。友人もここで負ければ政治生命が終り、勝てば6年間「日本を建て直す大切な時期に国政に立つ事ができる」という場面でした。
 当選してほんとよかったです。これで彼もライフワークの舞台ができいい仕事をやってくれる事と思います。友の喜びはまた我が喜びでして夜中に選挙事務所から戻り、ホテルのバーで祝杯をあげました。
 祝杯のビールの泡が消えぬうちにブログに記しておきます。

 友人の選挙報告会場に置かれたテレビに、各地から次々と「当確」のニュース速報が流れるなか、神経をすり減らしながら待つこと夜11時半、やっと「当確」の文字が浮かびあがりました。結果的に見れば予想通りの票読みでしたが、選挙の動向はわからぬものですから終盤まで緊張しました。
 私も久々に政治の世界を覗きましたが、自民党の組織力と動員力、国会のねじれ解消に向かう熱気には圧倒するものがありました。候補者も日を追うごとに目つきが厳しくなり、声に重みが増し、政治的信念が強固になって行くのがわかりました。政治家は選挙民によって育てられ、選挙民によって政治家になる。当たり前のことですが、これが民主主義というものかと実感しました。
 今回たくさんの政治家の応援演説を聞きましたが、さすがに海千山千のつわもの(兵)でして、それぞれが巧みな演説でした。猛暑の中で体から放射するエネルギー、中にはオーラを発していました。私が政治家のオーラを身近で見たのは、沖縄返還祝賀パレードの時に見た
佐藤栄作首相以来の事でした。

  夏草や 兵どもが 夢の跡 (芭蕉)

 私は今ではこの兵たちの凄まじさに、芭蕉のようにいやはやと引けてしまいます。歴史に
"if"が無いように、人生にも"if"は無いのですが、バーのカウンターで一人静かに祝杯を挙げながら、「もし」私があのまま日本で政治の世界に身を置いていたら、今頃は何をしていただろうかと考えてしまった。

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このページは、三休が2013年7月27日 03:06に書いた記事です。

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