今日は私の自慢話しです。
7月10日に、日中韓の経済、政治、学術分野の協力関係を話し合う「第8回賢人会議」が、北海道の洞爺湖で開催され、3カ国共通の常用漢字800字の選定草案が発表されたそうです。
とてもよいことですが、何を今さらです。私は2002年に小学校で習った1006の小学漢字に中国常用漢字10字を加えれば中国語ができてしまうという教材を、世に問いています。
しかも簡体字や繁体字、ハングル文字でもなくも、日本の小学漢字を使えばいいという野心作です。日本の小学漢字を使用した世界で唯一の日本人向け中国語テキストと自負しています。幸いにも今でも売れていまして(値段が高いのでお薦めしませんが)、改訂版となり10年を越える静かなロングセラーになっています。
ただ、中国語の学習は小学漢字で事足りる言ったもんですから、中国語は難しいのだとしている先生方々に「これは中国語の教材でない邪道だと」お叱りを受けて以来、音沙汰なしになりしまいましたが、今でも日本の常用漢字で中国語をやればよいと考えています。
中国語には、簡体字と繁体字があり、一般に簡体字は中国で使われ、繁体字は台湾と華僑社会で使われています。我々にとり簡体字はあまりに簡略化し過ぎ、記号のようで読めませんし、漢字の簡略化は中国文化の衰退を招いています。逆に繁体字の方は、画数ばかり多くて古い感じ(漢字)で馴染めません。また、韓国はハングル文字を使用することで漢字を無くしてしまい、昔ですと漢字を書くと会話ができたのですが、今の若者はそれが出来ません。こちらも漢字文化を喪失させています。
だったら明治以降の学問、学術用語の多くが日本から中国に逆流したように、日本の漢字でもいいのではと思うわけです。ましてや日本人が中国語をやるのですから、合理的な自国で育んだ小学漢字をリサイクルして使用すればと考えたわけです。
どうぞ賢人のみな様、よろしく賢い選定のほどを。
漢字文化
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