選挙の度に全国の選挙事務所に飾られる片目の「縁起達磨」、当選すると「念願成就」でもう片方に目を入れ、「お目出とう」万歳三唱のお馴染みのシーンが見られます。
かつてはここで祝杯なのですが、今はお酒が禁止され乾杯の音頭もなく万歳三唱で締めになります。酒飲みにとりここでお酒、せめてビールでもと、うらめしくもの足りなさが残ってしまう。ダルマの様に赤くなるまで祝杯に酔いしれたいところです。
さて、ネット選挙の時代でも八起きしてがんばるダルマさんは、17世紀後半に群馬県高崎市の小林山禅寺が発祥でして、お蚕様の脱皮に合わせ、七草大祭りに、縁起、祈願物として売り出されています。以来、今までも「高崎だるま」として全国のダルマ7割を生産している次第。我がふる里の名産です。
お祝いの赤色、眉が鶴で、髭が亀という縁起にこだわったデザイン、反故紙を用いたリサイクルの工夫、「念願」を込めて左目に墨を入れ、「成就」すると右目に目を入れるという、実に素晴らしい積極思考になっています。しかも、毎回あるいは毎年、買い換えし念願ダルマをだんだんに大きくして行くというものです。
我がふる里にもなかなかの智慧者がいたものだと感心します。群馬から戦後4名の首相を輩出したのも、あながちダルマ効果の起縁かも、、
「ダルマさんが転んだ、笑って起きろ」、七転び八起きという事で、参議院選挙の熱かった「七」月も今日で転び、残暑の八月に入ります。
8月もよい月にして行きましょう。