(写真はサクルエブ・トルコ料理兵庫店のメニューから)
久しぶりにニューヨークに出かけたので、トルコ語の話せる台湾の知人と9番街のエスニック料理通りに行きトルコ料理を食べてきました。
トルコ料理は中華料理、フランス料理と並んで世界三大料理と言われていますが(日本料理を入れて世界四大料理とすべきです)さすがに美味しい。知人のトルコ語を聞きながら食べるとさらに美味しさが増しました(ちなみに知人の親戚が宇都宮馬場通りに在る餃子の老舗)。
ランチコースの他に、知人のお薦めでオリーブオイルをたっぷり使った茄子に野菜を詰めたトマト煮「イマムバユルドウ(高僧が気絶)」という名物の前菜を注文しました。
このユニークな名前の由来は、高僧(Imam)が匂いをかいただけであまりに美味しそうなので気絶(Bayildi)したという事です。メインの肉はまあまあで気絶しませんでしたが、デザートにトルコ菓子の王様「バクラブァ」という薄いパイをなん重にも重ねて、その間に砕いたクルミを挟んでオリーブで焼いたお菓子とトルココーヒーを満喫しました。
本来なら先ずトルコのビールそれからトルコの赤ワインと行きたかったのですが、車を運転して帰らねばならず、それに花粉症ぎみでしたので我慢しましたが、惜しいことをしました。
あ〜またイスタンブールに行きたくなってしまった。
目下そのトルコ・イスタンブールと東京は2020年夏季五輪の招致を争っています。五分五分の勝負かと思うが、トルコがいくぶんリードしているかも知れません。それに焦りを感じたのか猪瀬都知事のトルコ批判の不適切なオンゴールもあり、先行きが更に混沌としてきました。
この日折よくトルコ訪問中の安倍首相は、トルコ首相との会談時に、五輪招致を巡ってイスラム諸国を批判した猪瀬都知事の発言を謝罪し、「五輪のフェアプレーの精神にのっとりお互いベストを尽くしていきたい」と、都知事のオンゴールをカバーしていました。さらに経済界との会合の席でも、「もしイスタンブールが五つの輪を射止めたら、私は誰よりも先に『イスタンブール万歳』と申し上げたい」と、エールを送り「もし東京が射止めたら、どうかトルコの皆さん、世界の誰より早く『万歳』と叫んでほしい」とスピーチして、会場から盛んな拍手を浴びたようでして、親日国ならではの光景です。
7月が招致の主戦場で9月7日に決定するが、もしこれで東京が負ければ猪瀬都知事に批判が集中し「おたんこ茄子の気絶」でして、勝てば安倍首相の手柄となるようです。どうやら目下強運続きの安倍首相の周りにいいブレーンが付いているのかと思うが、うまく処理しています。
私も東京に決まって欲しいですが、もし、イスタンブールになったとしても誰よりも早く万歳ができます。アジアの極東と極西に位置し、共にアルタイ語を源流とした東洋文化と西洋文化の交差点都市でして、良きライバル同士の決勝戦となっています。さてどうなることか。
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