ロンドンでミュージカル「雨に唄えば」を観賞してきました。
ミュージカルはニューヨークのブロードウエーでいつでも見られるので、なんでロンドンに行ってまでミュージカルなのかと思ったが、招待されたこともあり観賞してきました。
開演前のアナウンスで、「これから『雨に唄えば』が始まります。1940年代のハリウッドでトーキーが始まった頃の物語です。その頃は携帯電話もなく、カメラもテープレコーダーも普及していませんでした。みなさんもその頃に戻った気持になって、そうした物は使用しないでください。」というブリティシュ特有のウイットから始まりました。この時点ですでに観客を舞台に引き入れてしまいました。
上演は休憩時間を挟んで2時間45分ほどでしたが、プレーの始めから最後まで、隙間なく観客を魅了し楽しませてくれました。彼らの演技力、歌唱力、ダンス、スタイル、そして劇場、舞台装置、振り付け、観客との溶け込み、どれもが一流のr演出でした。
さすがはシェークスピア劇400年来の伝統を引き継ぐ国だと感動してしまった。私のこれまでに観賞した中でも最高に楽しめるミュージカルでした。「これぞミュージカル」というもので、もう5つ星の絶賛、上の写真のように万歳です。
ロンドンは「世界都市総合力ランキング」で4年連続で1位になっています(ちなみに2位ニューヨーク、3位パリ、4位東京)。なるほどと頷けるランキングです。10月には英国を代表する「007」と「ビートルズ」のデビュー50周年だそうです。大衆国家のアメリカはイギリスという哲学を持った深みのある兄弟国を持って幸いだと思います。大西洋を隔てた対岸からアメリカの軽さに味わい深い文化の色を添えています。日本はイギリスと同じようにユーラシア大陸から少し距離を置く海洋国家ですので、太平洋を挟んでアメリカにこのような親善国になれば良いと思う次第。日本は海洋国家である事を認識し、あまり大陸に深入りしないことを歴史の教訓から学ぶべきだと考えます。
雨に唄えば
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