2001年9月11日火曜日、午前8時46分も、今日のような青空がひろがる秋晴れの日だった。友人からの電話で、「世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んで大変な事になっている」と知らせを受け、すぐ外に飛び出し25キロほど離れた高速道路の高台から遠望した。
まだテロだとは知らず、大きな煙突から煙が上がっている印象を受けながら見ていたら、さらに右方向から一機が水平飛行してビルに接近しているのが目に入ってきた。これが二機目のビル突入だった。同時にラジオからアナウンサーの悲鳴の様なパニックなレポートが流れてきた。私はこれがトラウマになっていて、今になっても飛行機が水平飛行していると、あの場面が脳裏に浮かんできてしまう。
いかなる理由があったとしても、何の罪もない人を乗せた民間の飛行機で突入するなど、人間として絶対に許されることでない。同じ人間がここまでやれるものなのかと想像を絶してしまった。我が家も初めて窓辺に大きな星条旗を掲げてテロとの戦いの準備をした。
あれから11年、アメリカの復元力は強いもので、あのグランド・ゼロの地に高層ビルが再建されてます(下の写真)。その光輝く高いビルに「来るなら来い」といった負けじの魂が感じられる。叩かれても起き上がる、これはアメリカ式の鎮魂なのかも知れない。もしこれが日本ならあの悲劇な跡地に高層ビルを再建させただろうか。おそらく鎮魂の哀悼公園にさせたことと思う。これは文化の違いでどちらがいいなどと比すべきものでないが、ここにアメリカ特有の底力、この国のスピリットを感じる。
今日、日本は尖閣諸島が国有化された。この事で中国から強い反発と圧力は避けられないが、粛々と進めるべきである。ただ日本側にどれだけの覚悟があるのかが心もとなく感じる。また、韓国との竹島問題も、あくまでも国際法廷の土俵に持ち込むべきであり妥協の余地はない。領土問題に日本のスピリット「大和魂」に期待したいところです。
今年も9.11の犠牲者に追悼し、ご冥福を祈ります。 合掌
9.11
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