さて行くぞ!8月も汗をふきながら快走し金メタルの月にしよう。
月初めはロンドン・オリンピックの開会式から入ることにします。
イギリス人の気質であるウイットというかユーモア、洗礼された滑稽さが如実にでた開会式だった。「己を笑う事のできる気高さ」です。映画好き、音楽好きにとってたまらない式典だった。
のんびりとした田園、アイルランド、スコットランド、ウェールズの映像から始まり、クリケット、シェークスピアと続き、そこに煙突が突き出し産業革命となり、労働者が錬った鉄が輪になり空へと移動し五輪の花火となる。
英国ならではの伝統とエンターテイメントも融合させ、ベッカムがテムズ川を船で聖火を運び、それと平行させて007が女王陛下をヘリコプターでお迎えし、二人はユニオンジャックのパラシュートで会場に降りて貴賓席に入る時には、開会式会場を忘れてイギリス映画を見させられているようだった。
次いでハリー・ポッター作者の朗読、ピーターパン、メリーポピンズ、ロンドン交響楽団による「炎のランナー」の演奏と、Mr.ビームのコミカル、もう可笑しくて耐えられない。ウェブを発明者バーナード・リーも出て来て「ウエブは全ての人のもの」とメッセージを流す。産業革命以来、貧富の差ができたけれど、ビートルズがその枠を打ち破り、インターネットが個人に力をあたえたと、ビートルズの「Come together right now」を演奏。そこに参加204カ国の一枚一枚の花びらのトーチが徐々に持ち上がってきて一つの聖火となり、世界が一つになることを象徴した演出は圧巻だった。
最後はポール・マッカトニー「Hey Jude」の熱演で、会場全員での合唱が華をそえた。英国の懐の深さに魅せられ、底力を感じさせる実に素晴らしい開会式だった。
かって夏目漱石がこの地で母国に思いを馳せ、英国と母国のギャップをどう埋めるのかに悩み、神経衰弱になった大英帝国の面影を見た思いだった。日本がもしいま五輪の開会式を演出したら、どのようなものになるのかを考えると、AKB?ジャニーズ?北島三郎、、? あ〜私も神経衰弱になりそうです。いやそれ以前に、今の日本にはオリンピックを誘致しようとする気概がありません。これは問題です。
2020年はなんとしても東京に持ってきたいものです。
Go for the Cold !
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