世界118国でのマクドナルド(Mac)の店舗数は3万店舗余、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が1万5千店舗弱と大きな開きがあります。アメリカではMacが圧倒的な強さを発揮し、KFCは撤退する店も多く、なかず飛ばずの情況でした。
しかし、中国では立場が逆転していまして、KFC(肯徳基)がNO1の店舗数で、Mac(麦当労)を大きく水をあけて健闘しています。2010年12月のCBN
Weeklyのデータでは、Macが1300店舗に対して、KFCが3000店舗となっています。しかもKFCは大都市部だけでなく中小都市で強さを発揮しています。中国語の店名もKFCの方が、「徳の肯定に基づく」で優れています。上の写真は広州に本部をおくチェーン店「KMC」!「肯麦基、ケンマクキー」で、中国特有のパクリ店で〜す。
先日、6月18日、19日と無錫に行ってきましたら、無錫の新幹線駅の構内にKFCが3店舗もありましたし、街中もいたるところにKFCの看板が目につきました。
KFCは中国に進出することで、アメリカでの経営不振から息を吹き返したようです。店頭看板のカーネルおじさんも、顏を東洋向けに整形手術をして親しみやすくしています(私はよくカーネルおじさんに似ていると言われて困惑しています)。
なぜここまで成功したのかを考えますと、
*中国の人は「唐」の時代から「鳥の唐揚げ」が好きなのです。
*両手で掴んで骨までムシャぶり尽くすところに、たまらない食感を感じるのだと思う。なにせ流行歌の「骨まで愛して」が「愛人骨入」の国ですから。
*それに最大の要因は食の安全にあります。使用する油が街中に出回っている下水溝からとった再生油(水溝油)でないことです。
私も気がつけばいつのまにかKFCをよく利用していました。ホテルの朝食はバイキング・スタイルで、毎回、品数は多いのですが、食の安全を考えるとさして食べるものもなく、いつもお粥と果物だけ食べていたわけです。それならホテル近くのKFCで、お粥を食べればよいわけで(それほど美味しくないが)、料金も4分の1くらいですみます。
そんなことで無錫でもKFCで朝食を摂ったわけですが、朝食のメニューを見ると、お粥だけでなく、「安心油条」(安心揚げパン)と「安心豆奨」(豆乳)がありました(KFC豆乳は一時は粉末使用で問題になりましたが今は改善)。「安心」の枕詞に苦笑でしたが、いずれも私の好きな朝食セットなので、安心して注文しました。
「ピータンと筋肉入りのお粥」、「安心揚げパン」に「安心豆乳」、これで無錫も朝からハッピーな安心スタートしました。
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