5日、甥のプリンストン大学の265年度卒業式に参列してきた。
入学式に参列し、卒業式にも参列し、私もこれでアインシュタインや江藤淳が在籍したプリンストンを卒業したつもりになっている。
卒業式は盛り上がりに欠け、あまりの冷静というか平淡さに拍子抜けしてしまった。入学式の時に感じた希望的な熱気が伝わってこない。もっともアメリカでは卒業式と称さず、Commencement(開始、初め)の学位授与式となっている。
1300人ほどの卒業生の中でこれから各界のリーダーになって行く人材が輩出してくるのだがまだ見えてない、みな一斉にスタートラインに立ったことになる。これからは知識だけでなく智慧の競争となる。
この日ゴジラが、「4番・ライト」で、古巣のヤンキースタジアムに帰ってきた。レイズの松井秀喜外野手、背番号35は、今シーズン初の4番打者として先発出場。4年ぶりの右翼手として守備についた。2009年ワールドシリーズMVP男の凱旋をニューヨークの野球ファンは万雷の拍手で迎えた。松井が初めての打席に入るとスタンドからひときわ大きな声援が沸き上がったという。松井の人柄もあるが、これがニューヨーカーの粋なところでもある。
以下は産経スポーツコラム;
マドン監督、「松井はドラマチックな場面を作る才能がある。ニューヨークは演劇の街だ。松井の4番は素晴らしいショーじゃないか。」
09年のワールドシリーズを戦ったジラルディ監督も「いい選手でいい仲間だった。一緒にできたことを今も誇らしく思っている」と、松井を絶賛した。
松井の凱旋は、厳寒のニューヨークで孤独に耐えてバットを振り続けた結果だった。所属先が決まらないまま松井はニューヨーク市内の打撃ケージで打ち込みに明け暮れた。
またこの日、私は上奥歯を一本抜いた。歯医者が言うにこの奥歯は下と噛み合ず、もう用無し(No function)との理由だった。用無しだから抜くというアメリカン思考に抵抗を感じたが、医者にかかったら医者任せで抜いてもらった。でも、一言だけ付け加えた。「用無しなどという歯はない、この歯はこれまでの功労を称えて野口ミユージアムで保管するからいただきたい」と、持って帰って来た。
そんな6月の空模様、、雨期の合間に虹もたつ。
6月5日の空
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