「ほろ苦い」という表現はよく使うが、「ほろ臭い」という表現はあるのだろうか。またして臭豆腐の話しになりますが、これで完結です。
台湾の臭豆腐も臭さを抑えてはいますが、それでも前歯で噛んだ瞬時に、ほろ臭さが口の中を通して鼻に伝わってきます。なんとも言えないほろ臭さ。「美味い」ではなく「旨い」。
この臭いが私の脳内の視床下部を刺激して、オキシトシンとかいう癒しのホルモンを分泌させ、幸せにしてくれるのかも知れない。私の遺伝子の記憶からくる刷り込み現象なのかなと思う。多くの中国人が納豆を食べられないのと同じように、こんな臭い物を食べるのは、そうとしか解釈できない。
春節の元旦から臭い物はどんなものかと思うし、それに正月休みで屋台もやっていないと思ったが、この日しか食べるチャンスがないので強いて行ってみたら、屋台の前に人が並んでいて、12卓のテーブルはすべて埋まっていました。こんなに「ほろ臭さ」に惹かれる同胞がいたとは、嬉しいかぎり。それにしても臭豆腐とはいったいなんなのだろう。
私は午前11時に一皿、午後6時にまた出かけて行き一皿。そしてその合間に、お正月のお餅(年羹)と、水餃子を20個と酸辣湯。もうこれだけで満足。いまや「食在台湾」だ。
ほろ臭さ
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