先日の日本滞在の折に感じて来たことですが、日本も東日本大震災の衝撃から、やっと心の平静を取り戻してきた印象を受けました。また、いつまで待っても政治などあてにならないという自覚からか、甘えることなく現実的な自助努力をはじめ、地に足をつけて歩きだした感じがしました。
JR東日本の各駅に貼ってあった広報ポスター、「行くぜ、東北」、「いま行かなくて、いつ行くんだ」、「ぼくらは、まっすぐ、つながっている」という、力強いキャッチフレーズが、その感情をよく表していました。「行くぜ、東北」で、東北まで距離がありながも、絆として「ぼくらは、まっすぐ、つながっている」とし、「いま行かなくて、いつ行くんだ」という、強い意志を感じました。私はこのフレーズを、新年の挨拶に使わせてもらいました。東北の復興は、日本復活とリンクしていますので、来年も継続して東北復興をサポートして行きたいものです。
さて2012年、早くも天下大乱の兆しが見え始めています。日本にとっても、政治、外交、経済クラッシュの問題で、厳しい時を迎えることが、もはや予想でなく現実になってきました。しかし、国内政治は低落する一方で、こうした危機に対応してゆく機能を失っています。このままの既成の与野党ですと、何度政権が交代しようと、この国を建て直すことができず、日本の将来が危いことがわかってきました。
こうした政治の空白から政治改革を通して、まともな政策軸をもった政治勢力を創りだすことが急務になっています。来年はそうした政治改革ができるのか。祈望としては、東京、大阪を始めとした各地から復興の薄日が差し始め、国民が目覚めてきていることです。
日本の改革、「いまやらなくて、いつやるのだ」。来年もたいへんの時でありますが、東北の復興は日本と「まっすぐ、つながっている」。「行くぜ、東北」、「やるぞ、日本」、「いまやらなくて、いつやるのだ」。このフレーズを、今年の結びとしました。
どうぞみなさん、よいお年をお迎えください。
よりよい2012年にして行きましょう。