成田空港に3枚の「頑張ろう!Nippon(Stay Strong,Japan)」のポスターが貼ってあった。
1枚は「ありがとう。成田空港は、この言葉で世界と日本を結んでいます」。2枚目は「節電中の日本を明るく照らすのは、あなたの笑顔。頑張ろう、日本。」と、なかなか巧いキャッチフレーズに感心。3枚目は上の写真にある、「日本はいっそう美しく、力強く産まれ変わって、あなたの帰りを待っています。」とあった。それぞれ、日本語、英語、中国語、韓国語の四カ国語で書かれていた。
日本語、英語圏、中国、台湾、香港、シンガポール、華僑の中国語、それに韓国語のクワトロランゲッジが、日本をとりまく語学環境なのだろう。すでに日本、香港、台湾、上海、韓国、シンガポール、メンタル的にも共通した都市化となってきています。私にとりましてはすでに外国という意識が薄くなっています。
外務省の2010年度「海外在留邦人数」の発表によれば、海外に長期に住む日本人は114万人余で、過去最高とのことです。今年は大震災もあり、さらに人数が増えたことが予想されます。
国別で見て行きますと、アメリカが約38万8千人で1位、次いで中国が約13万2千人、オーストラリアが約7万1千人、イギリスが約6万2千人となっています。
都市別にみて行きますと、ロサンゼルスが約6万9千人、次いでニューヨークが約5万7千人となっていまして、3位は上海の約5万人とのことです。
近年の増加率からみますと、上海がロサンゼルスを抜くのは時間の問題となっています。かって戦前のエリートたちは上海に派遣され、戦後はニューヨークとなっていましたが、ここにきて歴史はまた繰り返すようです。
ともあれ、成田空港のポスター「日本はいっそう美しく、力強く産まれ変わって、あなたの帰りを待っています」Japan awaits your return. は、海外在留邦人の希望と郷愁を誘うものになっています。
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