鶴丸

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 今月から日本航空のロゴ「鶴丸」が復活して空を飛ぶ。
 経営再建中の途上で「初心の原点に帰り、新たなJALを作る。新生JALグループの象徴として採用した」との広報である。
 新生をめざすという割には、鶴丸のロゴマークはいかにしても古い。どう見てもプロペラ機時代のロゴマークで、「三昔前」の正月に遊んだ「とっこ」の鶴丸イメージです。
 私の勝手な推察でしかないのですが、これはかって鶴丸とともに世界を飛び回った稲盛和夫会長のノスタルジー的な発案と、その取り巻き連の「よいしょ」で決まったのではないかと思う。
 
経営再建の時期にロゴを変える必要性があるのかは疑問だが、稲盛会長の花道に添える置き土産にはなるのだろう。
 私は大のJALフアンで、長年ダイアモンドグラブのメンバーですから、JALには特別な思い入れがあります。外国からJALの機上に入いったとたんに、そこは日本でして、ほっとした安らぎを感じ、気持ちのよい飛行をさせてもらっています。日本航空の乗務員や地上スタッフの日本的なきめ細やかなサービスは、世界の航空会社の中でもNO.1でないかと思う。ロゴよりそちらを大切にしたい。
 ですからロゴマークがどう変わろうと、ロゴの好し悪しで乗るわけでないので一向に構いません。「初心の原点に帰る」ということでロゴを変えられたのは、親方日の丸経営から脱却する決意だと思います。もしそうでしたら、この機会に日本的なきめ細やかなサービス精神を維持せしめ、同時に経営を健全化させて、再建のために一生懸命にやっている従業員の汗に応えてもらいたいものです。 
 海外に住む日本人にとり、JALの翼は日本のシンボルでもありますから、世界の大空へ高く飛んでもらいたい。

 

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このページは、三休が2011年3月 5日 00:57に書いた記事です。

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